いたばしクリニック

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あかちゃんの病気

Medical

発熱

あかちゃんの発熱は、こわい病気が隠れていることがあるため、早い診察と正確な診断を行うことが大切です。『何℃以上が発熱でしょうか?』というご質問がよくあります。37.5℃以上を発熱と考えるのが一般的ですが、赤ちゃんは環境により体温が容易に変化します。服を何枚も着た状態だと、熱がこもって体温が上昇することがありますし、逆に寒いところに長時間いると、体温は低下してしまいます。

生後6か月頃までは、通常お風邪にかかることはないため、発熱などの症状がみられる場合は早めに受診するようにしましょう。特に生後3か月頃までの発熱は、髄膜炎や尿路感染症などの可能性がありますので、すぐに小児科を受診するようにしましょう。

 

 

嘔吐(ミルクをはく)

あかちゃんの嘔吐は、子育てのなかでしばしば経験します。げっぷに伴ったものや、哺乳量が多かった場合など、病気ではない嘔吐もありますが、病気による症状であることもあり、新生児および乳児に特有の病気や、手術が必要な緊急を要する病気が原因であることもあります。この時期に嘔吐の症状がでる病気としては、感染性胃腸炎の他、肥厚性幽門狭窄症、胃食道逆流症、腸重積、中腸軸捻転、腸閉塞などの胃や腸の病気が挙げられます。これらは超音波検査で診断が可能です。その他、先天性胆道拡張や脳腫瘍、水頭症など、胃や腸以外の病気でも嘔吐がみられる場合があります。

嘔吐が続くと、脱水となって全身状態が悪くなるため、早めの対応が必要です。また、緊急を要する病気が隠れていることがあるため、嘔吐の症状が続く場合やぐったりしている場合は、早めに受診して、超音波検査での詳細な評価と適切な治療を行うことが重要です。

 

不機嫌(機嫌が悪い)、泣きやまない

あかちゃんが不機嫌になる理由は様々ですが、分類すると実はそれほど多くはありません。『抱っこしてほしい』、『眠たい』、『お腹がすいた』、『(どこかが)痛い』、『その他(感染など)』に大きく分けることができると思います。抱っこしても泣きやまず、寝かせようとしても寝ず、哺乳させようとしてもしてくれず、ずっと不機嫌なままの場合は、『どこかが痛い』か『何かに感染している』可能性があります。排便前の腸の動きは、あかちゃんにとって不快もしくは痛みとして感じる場合があるようで、不機嫌の原因となることがあります。この場合は経過観察のみで改善したり、もし便秘傾向である場合は、浣腸により排便を促すことで改善が得られます。しかし、『どこかが痛い』場合や『何かに感染している』場合は、原因を正確に特定しなければ、適切な治療を行うことができません。
『痛い』ものの一例として、『腸重積症』が挙げられます。これは、超音波検査で正確な診断が可能です。その他、『感染』としては、突発性発疹や手足口病などのウイルス感染症や、尿路感染症などの細菌感染症が挙げられ、発熱など他の症状の有無や、必要に応じて各種検査を行うことにより診断を行っていくことになります。

 

血便(うんちに血が混じる)

『おむつを交換したら、便に血が混じっていた』ということは、頻度はそれほど多くはありませんが、子育てのなかで経験することがあります。この場合、最も大切なことは、『機嫌はどうか』ということです。普段と変わらず、機嫌よく笑っていて、哺乳にも問題なければ慌てる必要はありません。逆にもし機嫌が悪かったり、嘔吐を伴ったりしている場合は、急いで医療機関を受診しなければなりません。なぜなら、そのような状態は『腸重積症』である可能性が高いからです。

『腸重積症』は超音波検査で診断可能で、早期に診断し、治療を行うことが重要です。血の付着したおむつは診断の参考になりますので、スマートフォンで撮影しておくようにしましょう。

 

皮膚の発疹

あかちゃんの皮膚は敏感で繊細です。『乳児湿疹』や『おむつかぶれ』など、皮膚に症状が出ることがしばしばあります。あかちゃんの時から皮膚のケアをしっかり行うことは、その後の成長やアレルギー疾患の発症予防においてとても大切です。当院では、あかちゃんからおとなの方まで、皮膚のケアに力を入れています。院内処方の強みを生かして、クリニック内で、患者さんそれぞれに最適なお薬の使い方をご説明させていただいております。

また、ウイルスの感染などでも、皮膚に発疹が出ることがあります。

皮膚に気になる症状があれば、どうぞご受診ください。

 

 

おしりのくぼみ

あかちゃんのお尻の割れ目のところに、小さなくぼみ(皮膚陥凹)はありませんか。医学用語では、『dimple』と呼ばれています。

もし、くぼみがある場合、それは『二分脊椎』という病気が隠れているサインであることがあります。皮膚のくぼみ以外にも、おしり(尾骨)の部分にふくらみがあったり、毛が濃く生えていたりする場合も、同様に『二分脊椎』、『脊髄髄膜瘤』、『脊髄係留症候群』という病気のサインであることがあります。

あかちゃんの時期であれば、超音波検査でこの病気の診断をすることができます。成長とともに超音波検査では観察が難しくなりますので、おしりの部分に気になる症状があれば、経過観察するのではなく、早めに受診して、超音波検査を受けるようにしてください。

当院では健診時におしりの診察を詳細に行っており、必要に応じて、超音波検査も同時に行っております。

 

便秘(便がでない)

あかちゃんでよくみられる症状のひとつが、『便秘』です。あかちゃんの時期は、便の回数には個人差があり、1日数回の子もいれば、数日に1回の子もいます。最も大切なのは、哺乳が良好で、体重が順調に増加しているかどうかですが、スムーズな排便をあかちゃんの時期から確立しておくのは、その後の成長においても大切です。
一度便秘になると、『便が出にくい』→『便がおなかの中で固くなる』→『便がさらに出にくくなる』という悪循環になってしまうことがあり、治療せずにそのままにしておくと、便秘体質になってしまうことがあります。
便秘の治療は月齢(年齢)、便の状態などによって、ひとりひとりに最適な治療法があります。

当院では、お話を伺ってこれまでの症状や経過を確認した後に、超音波検査で実際におなかの中の腸の状態がどのようになっているかを観察して、最もよい治療法をご提案しています。

排便がみられている場合でも、うんちが固い、出しにくそうにしている、おしり(肛門)が切れて血が混じるなどの症状がある場合は、多量にたまった腸の中の便が、押し出されるような状態でなんとか出ているだけの状態である可能性が高いため、正確な診断をして、治療を行っていくことが重要です。

お通じに関して気になることがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

 

おへそが出ている(ふくらんでいる)

赤ちゃんで、おへその部分が『ポコッ』とふくらんでいる状態は、『臍(さい)ヘルニア』と呼ばれています。

お母さんのおなかの中では、赤ちゃんには、おへその部分に臍帯(さいたい)という大切な管状のものが通っており、この臍帯によりお母さんとつながっており、栄養や酸素をもらっています。

生まれてきた赤ちゃんは、臍帯が通っていたおへその空間が自然に閉じていくのですが、完全に閉じなかった部分がふくらんでいる状態が『臍ヘルニア』です。

激しく泣いたり、おなかに力が入っている状態では、ふくらみがより目立つようになります。

『臍ヘルニア』は、おなかの筋肉の発達とともに自然に治ることも多いのですが、綿球やテープなどを用いた『圧迫治療』があり、早く治ったり、きれいに治ることが期待できます。

当院では、超音波検査で『臍ヘルニア』の状態を確認しながら『圧迫治療』を行っております。

ご不明な点やご不安なことがありましたら、お気軽にご相談ください。