いたばしクリニック

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こどものおなか(肝臓、胆のう)

Medical

伝染性単核球症

『伝染性単核球症』とは、EBウイルスの感染が原因で起こります。熱が出たり、くびのリンパ節が大きくなったり、のどがはれたりします。他のウイルスや細菌の感染でも同じような症状になることがあるのですが、EBウイルス感染の特徴として、おなかの肝臓や脾臓という臓器が大きくなったり、胆嚢という臓器の壁が厚くなることがあり、これらがすべてみられる場合は、EBウイルスの感染である可能性が非常に高くなります。なお、こどもの診療でとても重要な『川崎病』という病気は、この『伝染性単核球症』とよく似た症状となることがあるため、適切な治療を行うためには正確な診断が必要になります。

川崎病(胆のう病変)

偽胆石(ぎたんせき)

おなかにある胆嚢という袋の中にできた石を『胆石』と呼びますが、『偽胆石』は、『ニセモノ』の『胆石』という意味で名づけられています。何が『ニセモノ』かというと、通常の『胆石』がコレステロールなどを主な成分として、徐々に作られていくのに対し、『偽胆石』は、抗生剤の点滴が原因となり、短時間で作られてしまいます。理由ははっきりわかりませんが、『偽胆石』はこどもに起こりやすいことが知られています。診断は超音波検査が最も有用で、特別な治療を行わなくても自然に消失していく場合が多いのですが、まれに合併症を生じることがあるので、注意が必要です。『偽胆石』を生じやすい抗生剤の使用を避けることが、何よりの予防になります。

肝芽腫