いたばしクリニック

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こどものおなか(胃、腸②)

Medical

異物誤飲

腹腔内膿瘍(ふくくうないのうよう)

絞扼性腸閉塞(こうやくせいちょうへいそく)

『腸閉塞』とは、イレウスとも呼ばれることがありますが、何らかの原因により、胃や腸の中の内容物が流れなくなってしまい、腸が拡張してしまう状態です。

腸閉塞は、大きく二つの種類に分けることができます。

一つは、腸の動きが悪くなって内容物が停滞してしまう『機能性(麻痺性)腸閉塞』、もう一つは、腸に狭い部分ができてしまい内容物が狭い部分を通過しなくなってしまう『器質的腸閉塞』です。

腸閉塞の原因は様々で、おなかのかぜ(胃腸炎)で起こりやすいのが、『機能性(麻痺性)腸閉塞』です。腸の動きが悪くなってしまうため、食べたものがスムーズに流れずに胃や腸の中でたまってしまうため、気持ち悪くなり、吐き気や嘔吐が出現します。

『器質的腸閉塞』は、おとなでは、手術した後に生じる癒着(ゆちゃく)により起こる事が多いのですが、子どもでは、生まれつきの病気が隠れていて、ある日突然腸閉塞になることがあります。

『器質的腸閉塞』の中には怖い状態が隠れていることがあり、腸に狭い部分ができてしまった場合に、その狭い部分で、腸に酸素や栄養を送り届けている血管も一緒に圧迫されてしまうことで、血の流れが途切れてしまう状態になることがあります。これは『絞扼性腸閉塞』と呼ばれています。