皆さん、『ジェネリック医薬品』をご存じでしょうか。
これは、すでに販売されているおくすりの特許期間が過ぎた後、他の製薬会社が同じ成分のおくすりを作って販売しているものを指しています。
『後から発売するおくすり』なので、『後発医薬品』とも呼ばれます。
ちなみに、『後発医薬品』が製造される前から発売されていたおくすりは、『先発医薬品』と呼ばれます。
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皆さん、『ジェネリック医薬品』をご存じでしょうか。
これは、すでに販売されているおくすりの特許期間が過ぎた後、他の製薬会社が同じ成分のおくすりを作って販売しているものを指しています。
『後から発売するおくすり』なので、『後発医薬品』とも呼ばれます。
ちなみに、『後発医薬品』が製造される前から発売されていたおくすりは、『先発医薬品』と呼ばれます。
ジェネリック医薬品に含まれているおくすりの有効成分は、先発医薬品と同じものが同じ量だけ含まれていますが、すべてがまったく同じというわけではありません。
おくすりの大きさや形、色など見た目が異なる以外に、味や溶け方、からだに吸収される速さ、副作用の出やすさなどは、おくすりごとに異なっています。
ジェネリック医薬品は、先発医薬品と比較して価格が安いのが特徴であり、『安いから品質が良くないのでは?』と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、それは必ずしも正しくありません。
ジェネリック医薬品は先発医薬品から遅れて発売されるため、小児科領域で例を挙げますと、味や飲みやすさなどが先発医薬品より改良されて発売されることがあります。同じおくすりの有効成分であれば、味が良く飲みやすいものは子どもたちに内服してもらいやすくなるため、院内処方を行っている当院では、そのようなジェネリック医薬品は積極的に採用しています。
ただ、『ジェネリック医薬品』と一言でまとめてしまうのは危険で、とても良いおくすりもあれば、逆に先発医薬品より副作用が多くみられるものなども実際には存在しているのが現状であり、医師は、おくすりを処方する立場として、責任をもって選ぶことが求められます。
当院では、受診された患者様のうち約98%について、院内処方で対応させていただいております。(2020年4月時点)
約2%は、特殊なおくすりが治療に必要な患者様や、院外処方を希望される患者様で、これらの患者様につきましては処方箋を発行して対応させていただいております。
当院では、院内処方薬にジェネリック医薬品を積極的に採用していますが、品質はしっかり確認し、良いものを厳選して採用しています。
そのため、先発医薬品と比較して良いジェネリック医薬品が見つからない場合は、先発医薬品を処方させていただいております。
処方薬に関しまして、ご質問などございましたら、受診される際にお気軽にご質問ください。