『便秘』は、こどもでよくみられる病気のひとつです。
便の回数には個人差があり、あかちゃんの時は、1日数回だったり、数日に1回だったりします。
しかし、新生児から乳児の時期が過ぎて、幼児、学童となってくると、一般的な排便回数は、1日に1~2回から2~3日に1回程度になります。
2~3日以上便が出ない状態が続く場合は、『便秘症』の可能性が高くなります。
便秘症は、正しい診断と適切な治療がとても重要になります。なぜなら、なんらかのきっかけで一度便秘になってしまうと、『便が出にくい』→『便がおなかの中で固くなってしまう』→『便がさらに出にくくなる』という悪循環になってしまうことがあり、治療せずにそのままにしておくと、『便秘体質』になってしまうことがあります。
便秘の治療は年齢や症状によって、ひとりひとりに最適な治療法があります。
当院では、お話を伺ってこれまでの症状や経過を確認した後に、超音波検査で実際におなかの中の腸の状態がどのようになっているかを観察して、最もよい治療法をご提案しています。
排便がみられている場合でも、うんちが固い、出しにくそうにしている、おしり(肛門)が切れて血が混じるなどの症状がある場合は、多量にたまった腸の中の便が、押し出されるような状態でなんとか出ているだけの状態である可能性が高いため、正確な診断をして、治療を行っていくことが重要です。
お通じに関して気になることがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。